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火星の人/アンディウィアー

火星の人読んだ。ブログを読んでいるような感じでめっちゃ読みやすい。  

火星の人

火星の人

 

もしサブタイトルをつけるなら「火星の人~マーク・ワトニーの受難~」ってくらい最初から最後までトラブルだらけ。あらすじは

1.マーク・ワトニーが火星に置き去りにされる

2.途中色々なトラブルにあう

3.マーク・ワトニーが助かる

でハッピーエンドだとわかってても 途中のトラブルが毎回絶体絶命すぎてハラハラして最後まで気を抜けない展開。むしろこの状態からどうやって生還するの??の連続。

あと評判通りワトニーくんがとってもポジティブで建設的思考のナイスガイ。
火星に置き去りにされた翌日

“さてと、ひと晩ぐっすり眠ったら、状況はきのうほど絶望的ではないような気がしてきた”とか
“いやもう、すこぶる順調! 生きのびられる可能性が出てきたぞ!”の次の日には
“最悪だ。もう死ぬ!  よし、おちつこう。絶対なんとかなる”

と書いていたり感情表現がストレートで切り替えが早い。ワトニーに自己啓発本書いてほしいレベル。
しかしポジティブな点だけでなくて 最悪の事態に対しても

“医療エリアには緊急時用のモルヒネもある。致死量を超える量だ。正直にいって、飢えてゆっくりと死んでいく気はない。そのときがきたら、楽な方法を選ぶつもりだ”

“もし失敗したら(中略)純粋な窒素を吸って、窒息死するのだ。苦しくはないはずだ。肺には酸素不足を感知する能力はないから、ただ疲れて、眠りに落ちて、死ぬことになるだろう”

 など想定していて シリアスな場面もあったり
暇つぶしのために仲間の置いていった私物をあさって悪態ついてるユーモラスな場面があったり 生き残るために必要な水や酸素や食料を計算するサイエンスな過程だったり 救出にいく仲間の覚悟や友情など、全部のバランスが良かった💮💯

映画版も観たいな。オデッセイって単語1度も出てこなかったけどなんで映画版邦題が「オデッセイ」なんだろ。ミニバンみたい。「火星の人」だと「仮性の人」ってパロディAV作られそうだから??
読んだあとは ふかしたじゃがいもをいっぱい食べたくなることうけあいの一冊(*´﹃`*)