そだてる・みる・よむ

育児とか海外ドラマとか本とか

貴様いつまで「産後」でいるつもりだ問題

我が子a.k.a.ウルトラ・プリティ・エンジェルが爆誕してもう5年になる。

つまり出産して5年が経つということだ。立派な産後5年である。

ところで産後っていつまでなんですか?全然体型戻らないんですが……って話を今回します。

 

わたしが今までの人生で大きな転換点を迎えたのが2回あって、ソフト面が父親の死で、ハード面が出産だ。父親の急死によって人生観がガラっと変わって内面が別人のように変わった。また、妊娠出産によって、否が応でも変化し続ける体型と産後の体型変化に戸惑い続けている。

 

出産して初めてシャワーを浴びたとき、臨月でパンパンになっていたお腹がもうぺたんこになってる!と思いきや、がっつりダルダル、何なら安定期レベルまで膨らんでいたので(このお腹…もとに戻るんだろうか…)と不安に思ったのを昨日のことのように覚えている。

で、結局もとに戻ったのかというと……

 

お腹は完全には戻らなかったよね!!

妊娠4ヶ月のお腹の出具合がデフォルトのようになってしまったんよね。

心当たりがないのにエア第2子がずっといるの。なんなら産後しばらくは「あれ?2人目妊娠した?」とか言われてた。うっせえうっせえうっせえわ。

しかもなんか骨盤からして形がトランスフォームしてしまったのか、妊娠前は「タイトなジーンズにねじ込む」感じで履いていたデニムが「もうムリ……」って悲鳴を上げて、チャックが閉まらないどころかボタンすらかけられなくてとてもじゃないけど外に履いていけるような状態じゃないので、産後しばらくはマタニティジーンズを履いていた。

 

で、そろそろ普通のジーンズを履こうかなって思っても、ユニクロのレディースレベルではわたしのグラマラスなボディをおさめられなかったので、GAPに行ってみたらさすがアメリカのブランドだけあって懐が広いサイズ展開があり、ようやくストレスなく履けるサイズのデニムを見つけることができた。嬉しくて即色違いで3本揃えた。

てか一応標準体重以下なのになんでスッとストレスなく着れる服が全然ないの?わたしの体型はトリックアートなのか?売ってるレディースの服って小さすぎない?

人が服に合わせるんじゃなくて服の方が人に合わせろや。

 

このように着る服のサイズにも色々悩んでいたが、「子どもと写真にうつる自分、年々デカくなってないか問題」も気になるようになってきた。

わたしは未診断ながらも確実に骨格ストレートだと分かるくらいもともと体幹が太いのだが、産後はさらにズモモモモという感じで幹が大きくなっているような気がする。

というか子どもと一緒にお出かけしたときに夫に撮ってもらった写真をみると明らかに写真の中で存在感がデカくなっているのだ……

妊娠前と比べて体重は5キロしか増えてないのに、なぜか筋肉と脂肪の付き方が変わっていって年々膨張しているような気がする。

 

これが……中年……???(※わたしはアラフォーです)

40になると空気だけでも太るって誰かが言ってたけど、こういうこと……???

わたしに残っていたプリティー成分が出産と同時に全部子どもに移行してしまった……???

 

こういう感じで若さの喪失と老いを実感し諦め始めていたところ、先日、夫に妊娠前のブラジャーのサイズと今のサイズを比較される事件が起こり、一時険悪なムードが漂った。子どもを得るために体型を変化させる負担のなかった夫には言われたくないよ。デリカシーなさすぎ。って激怒した。

 

なんかもうダイエットとか補正下着とかで頑張ったり締め付けたりする気力もないんだよね。仕事とか趣味とか他にやりたいこともあるし何でそこまで頑張らないといけないの?的な……これを「オバチャン化」というのだろうか……仕事に育児に趣味にそのうえキレイでいるための努力もしなきゃいけないの?

「キレイでいる」って誰のため?やってらんねぇよ。

 

年を取るにつれて世間的な「キレイにしている女性像」と自分の姿がどんどん離れてしまっていて、維持するだけでも常にエスカレーターを逆走し続けないといけないような努力が必要になっているのを感じる。

 

同い年の友人も「40になるとヤバいよね」みたいなことを言い始め、彼女との会話の中に「老いへの恐怖」が混じるようになったな~~と思ってたら、フェイスリフトや整形に手を出していた。マジか。そこまでやるのか。

 

なんだか「健康的な体重なら別にいいのでは?」「無理しないでそのままの自分を愛そう」というボディポジティブも分かるし、でも長いあいだ女性を評価するような他者の視線に晒されてきて育ってきた自分の中のミソジニーが「女捨ててるのでは?」「カッコよく服を着られるように痩せたらいいんじゃない?」などチクチクとプレッシャーを与えてくるので、引き裂かれそうな気持ち。

はぁ。こうやって何かを少しづつ諦めながら年をとっていくのかな。