そだてる・みる・よむ

育児とか海外ドラマとか本とか

早川書房 海外SFセール祭りだ~~~

早川書房電子書籍 海外SF50%OFFセールをやっているのでラインナップの中からライトなSF好きのわたしが 既読でオススメのもの/買ったけど積んでるもの/買おうと思ってるものをそれぞれリストアップしようと思います。本格的なゴリゴリ宇宙メカニックSFよりも、設定がSFだけどあんまり宇宙宇宙してない感じが好きです。

既読でオススメの作品

  • あなたの人生の物語

    表題は映画メッセージの原作。宇宙人と意思疎通を試みるうちに意識が変わっていく言語学者の話。宇宙人の造形が謎で映画ではどう表現されてるのか不思議。
  • 夏への扉

    バックトゥザフューチャーの元ネタとも言われている。猫がかしこくてかわいい。
  • タイタンの妖女

    爆笑問題太田がオススメしていた。爆笑問題の事務所「タイタン」を名付けるもとになったらしい。聖書のアルファベット順に会社の株を買ってたら大金持ちになったというエピソードが印象的。全体的にシニカルな雰囲気。

買ったけど積んでる作品(をさも読んだかのようにすすめるよ)

今回のセールで買った/買おうか迷ってる作品

  • 火星の人

    映画オデッセイの原作。火星に置き去りにされたワトニーくんがめちゃくちゃポジティブという噂を聞いていたので興味あった。今回セール対象だったので即ポチ。

以下買うか迷ってるもの↓

  • 第六ポンプ

    Twitter飛浩隆先生がSF創作講座の課題に指定していた。アジアを舞台にしたダークでエグいディストピアらしいから興味津々。「フルーテッドガールズ」という身体を楽器に改造された姉妹の短編が面白そう。

バーナード嬢曰く。」の神林によると、新訳の(表紙が黒い)ほうは旧約と比べて読みやすくなったしページ数が大幅に減ったらしい。

今回のセールでSF好きがそれぞれ自分のすすめる作品を色々と挙げているのでそれを参考にしながら買う候補を迷うのも楽しい。セールは11/20までなので何を買い足すか吟味しよっと。何買うか迷う時間も楽しいんだよなぁ〜

生後半年おめでとう。

赤子が無事に生後6ヶ月になった!乳児の折り返し地点。あっという間だった。これからクリスマスがきてお正月がきて節分、ひな祭りを経て桜が咲く季節になってGWの時期になったら赤子はもう1歳になるのか。今みたいな赤ちゃん赤ちゃんしてる時期をもっと堪能しなければ…早く大きくなって色々できるようになってほしいような、そのままの赤ちゃんらしい時期が長く続いてほしいような、複雑な気持ち。

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ちょいちょいある赤子のゲロにも慣れ、指しゃぶりしたあとのヨダレまみれの手にもひるむことがなくなった。「えうえうえうえう」「へむーーーー」といっているのが鳴き声のようだし ミルクを飲みたいときに飲んで寝たいときに寝ているところが とても野生的。そして毛布のタグやおもちゃの感触をじっくりと触って確かめて何やら考えているらしいところはなんだか人間的。脇の下を持って立たせると意外と身長長いし 横に寝かせると自分の足を持って丸まるのでコンパクトになる不思議な生き物。あと赤子の頭皮からは新生児期とは違うものの何だかいいにおいがするので、いつもクンカクンカしてる。吐息はほんわかミルクの香りだから赤子があくびするやいなや(as soon as possible)鼻で迎えに行ってミルキーさを堪能している。

新生児の頃からの成長具合は 遮光式土偶→ひふみん→内山くん(new!) といったところ。ひふみん時代より目がぱっちりしてきた。今の赤子は 歯のない内山くん状態。

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寝かしつけるために抱っこして適当な鼻歌をうたいながら ゆらゆらと揺れているうちに赤子の身体や足がぽかぽかとしてきて(眠いサイン)、そのうち身体全体をわたしにもたれかけるようにして眠りにつく様子はとても癒される。「いないいないばあ」とか「かんかんかん」とか0歳児向けの絵本をいくつか読み聞かせているものの、鮮やかな色や強いコントラストに反応する程度で まだあまり興味なさげ。

わたしも夫も超インドア派なので休日は赤子と家でゴロゴロしているのだけど さすがに歩けるようになったら公園とか連れていかないとなぁ。「かわいい~かわいい~」といってるので赤子が自分の名前を「かわいい」と思いこまないか心配な程度には親バカ状態。親バカ上等~~~\(^o^)/

またの名をグレイス

Netflix またの名をグレイス 観た。原作は「侍女の物語」を書いたマーガレット・アトウッド。もともと「またの名をグレイス」はスゴ本のブログ

「信頼できない読み手」へ導く極上の物騙り『またの名をグレイス』: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

で知っていたしアトウッドの「侍女の物語」は妊娠出産の主権に関するディストピアSFですごく面白かったから興味があったところに、ちょうどNetflixでドラマ化されたのでとびついた(Γ °Д°)Γ

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19世紀のカナダで精神科医が若き女殺人犯と面談しているがなかなか真実がわからない。グレイスは真実を語っているのか、それとも聞き手が望むことを語っているだけなのか。最後まで観てもなんだかモヤモヤした終わりかただったけど そこが作者の意図だったのかな🤔観た人がその人なりに考えられるような…個人的にはグレイスの抑えられた怒りが最後ああいった形で現れたんじゃないかと思う。

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グレイスのモノローグが現代にも通じていた。
“本気でおっしゃってる?ご存知ないのね。男性は片付けをしない。私たちは人の分まで掃除する。あなた方は子供と同じだ。後始末まで考えていない。でも仕方ない。そう育てられたのだから。”
(全然家事しないどころか 逆に女の仕事増やすタイプの男、いまの日本でもよく居るよね…。脱いだ靴下そのままにしたり ゴミをそこら辺に放置したり 自分がトイレ掃除するわけでもないのに立ってオシッコしたり)

グレイスの友人メアリーが信じていた男に妊娠を伝えても「簡単に身体を許すような女なんだから、自分の子かどうかわからない」と裏切られたり。妊娠してやっかい払いされた女中ナンシーを雇って結婚せずに都合よく扱ったり。女がいちど身体を許せば軽くみられる一方で、拒めばその貞淑さを良しとする。女に選択肢はなく、売女か淑女かのレッテルを貼られる世界。矛盾のなかで抑圧されていた様子をうまく描写していた。やっぱりアトウッド作品はフェミニズム視点があって好き。

同じ作者であるマーガレット・アトウッドが書いた「オリクスとクレイク」も あらすじを調べたら貴志祐介新世界より」的な遺伝子工学ユートピア+人類滅亡後の世界みたいな感じで超面白そうだから読みたい。「オリクスとクレイク」 はマッドアダム三部作と呼ばれているらしいけど続編の「洪水の年」「マッドアダム」は出版されてから結構経つのに邦訳されてない…せめてわたしに英語力があれば…😩人類滅亡系で滅亡に至るまでの過程の描写が好き。田村由美7SEEDSで竜宮の章とか。

「侍女の物語」はhuluでドラマ化されて今年度エミー賞を受賞したし、2018年に配信されるらしいから超楽しみ~!

 

オリクスとクレイク

オリクスとクレイク