早川書房 海外SFセール祭りだ~~~
早川書房が電子書籍 海外SF50%OFFセールをやっているのでラインナップの中からライトなSF好きのわたしが 既読でオススメのもの/買ったけど積んでるもの/買おうと思ってるものをそれぞれリストアップしようと思います。本格的なゴリゴリ宇宙メカニックSFよりも、設定がSFだけどあんまり宇宙宇宙してない感じが好きです。
既読でオススメの作品
- バックトゥザフューチャーの元ネタとも言われている。猫がかしこくてかわいい。
- 昔読んだことあったけどまた読み返したくなったので購入した。やっぱりダニエル・キイスは名作。山P主演でドラマにもなった。
- 爆笑問題太田がオススメしていた。爆笑問題の事務所「タイタン」を名付けるもとになったらしい。聖書のアルファベット順に会社の株を買ってたら大金持ちになったというエピソードが印象的。全体的にシニカルな雰囲気。
買ったけど積んでる作品(をさも読んだかのようにすすめるよ)
- カズレーザーが子どもに読ませたい本で推薦していた作品。アーサー・C・クラークといったらこれが定番で、人類が宇宙人に管理されユートピアのように思えるが実際のところは…??という話らしい。面白そうだよね?ね?
今回のセールで買った/買おうか迷ってる作品
- 映画オデッセイの原作。火星に置き去りにされたワトニーくんがめちゃくちゃポジティブという噂を聞いていたので興味あった。今回セール対象だったので即ポチ。
- ル・グインの短編集。人間に性別がなく、繁殖期にだけ男と女にわかれるジェンダーSFの名作「闇の左手」と同じ設定の短編が読めると聞いて即ポチ。
以下買うか迷ってるもの↓
- 「バーナード嬢曰く。」で作者が ジョジョで新しい敵からスタンド攻撃を受けてるけど何が起こってるのかよくわからない状態とか、海外ドラマ「FRINGE」で毎エピソード冒頭の奇妙な現象が好きで、この本はそれを思い出させると書いてあったのでAmazonのほしい物リストに入っていた。
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スキャナーに生きがいはない 人類補完機構全短篇 (ハヤカワ文庫SF)
短編集三部作の第一部。この作品が無ければエヴァンゲリオンやニューロマンサーはなかったらしいのでエヴァど真ん中世代的には必修なんじゃないかと思うの。
- Twitterで飛浩隆先生がSF創作講座の課題に指定していた。アジアを舞台にしたダークでエグいディストピアらしいから興味津々。「フルーテッドガールズ」という身体を楽器に改造された姉妹の短編が面白そう。
- 難解なイーガン作品の中でも読みやすいほうという評判。
- 又吉直樹の推薦。泣ける系らしい。
「バーナード嬢曰く。」の神林によると、新訳の(表紙が黒い)ほうは旧約と比べて読みやすくなったしページ数が大幅に減ったらしい。
今回のセールでSF好きがそれぞれ自分のすすめる作品を色々と挙げているのでそれを参考にしながら買う候補を迷うのも楽しい。セールは11/20までなので何を買い足すか吟味しよっと。何買うか迷う時間も楽しいんだよなぁ〜
生後半年おめでとう。
赤子が無事に生後6ヶ月になった!乳児の折り返し地点。あっという間だった。これからクリスマスがきてお正月がきて節分、ひな祭りを経て桜が咲く季節になってGWの時期になったら赤子はもう1歳になるのか。今みたいな赤ちゃん赤ちゃんしてる時期をもっと堪能しなければ…早く大きくなって色々できるようになってほしいような、そのままの赤ちゃんらしい時期が長く続いてほしいような、複雑な気持ち。
ちょいちょいある赤子のゲロにも慣れ、指しゃぶりしたあとのヨダレまみれの手にもひるむことがなくなった。「えうえうえうえう」「へむーーーー」といっているのが鳴き声のようだし ミルクを飲みたいときに飲んで寝たいときに寝ているところが とても野生的。そして毛布のタグやおもちゃの感触をじっくりと触って確かめて何やら考えているらしいところはなんだか人間的。脇の下を持って立たせると意外と身長長いし 横に寝かせると自分の足を持って丸まるのでコンパクトになる不思議な生き物。あと赤子の頭皮からは新生児期とは違うものの何だかいいにおいがするので、いつもクンカクンカしてる。吐息はほんわかミルクの香りだから赤子があくびするやいなや(as soon as possible)鼻で迎えに行ってミルキーさを堪能している。
新生児の頃からの成長具合は 遮光式土偶→ひふみん→内山くん(new!) といったところ。ひふみん時代より目がぱっちりしてきた。今の赤子は 歯のない内山くん状態。
寝かしつけるために抱っこして適当な鼻歌をうたいながら ゆらゆらと揺れているうちに赤子の身体や足がぽかぽかとしてきて(眠いサイン)、そのうち身体全体をわたしにもたれかけるようにして眠りにつく様子はとても癒される。「いないいないばあ」とか「かんかんかん」とか0歳児向けの絵本をいくつか読み聞かせているものの、鮮やかな色や強いコントラストに反応する程度で まだあまり興味なさげ。
わたしも夫も超インドア派なので休日は赤子と家でゴロゴロしているのだけど さすがに歩けるようになったら公園とか連れていかないとなぁ。「かわいい~かわいい~」といってるので赤子が自分の名前を「かわいい」と思いこまないか心配な程度には親バカ状態。親バカ上等~~~\(^o^)/
またの名をグレイス
Netflix またの名をグレイス 観た。原作は「侍女の物語」を書いたマーガレット・アトウッド。もともと「またの名をグレイス」はスゴ本のブログ
「信頼できない読み手」へ導く極上の物騙り『またの名をグレイス』: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
で知っていたしアトウッドの「侍女の物語」は妊娠出産の主権に関するディストピアSFですごく面白かったから興味があったところに、ちょうどNetflixでドラマ化されたのでとびついた(Γ °Д°)Γ
19世紀のカナダで精神科医が若き女殺人犯と面談しているがなかなか真実がわからない。グレイスは真実を語っているのか、それとも聞き手が望むことを語っているだけなのか。最後まで観てもなんだかモヤモヤした終わりかただったけど そこが作者の意図だったのかな🤔観た人がその人なりに考えられるような…個人的にはグレイスの抑えられた怒りが最後ああいった形で現れたんじゃないかと思う。
グレイスのモノローグが現代にも通じていた。
“本気でおっしゃってる?ご存知ないのね。男性は片付けをしない。私たちは人の分まで掃除する。あなた方は子供と同じだ。後始末まで考えていない。でも仕方ない。そう育てられたのだから。”
(全然家事しないどころか 逆に女の仕事増やすタイプの男、いまの日本でもよく居るよね…。脱いだ靴下そのままにしたり ゴミをそこら辺に放置したり 自分がトイレ掃除するわけでもないのに立ってオシッコしたり)
グレイスの友人メアリーが信じていた男に妊娠を伝えても「簡単に身体を許すような女なんだから、自分の子かどうかわからない」と裏切られたり。妊娠してやっかい払いされた女中ナンシーを雇って結婚せずに都合よく扱ったり。女がいちど身体を許せば軽くみられる一方で、拒めばその貞淑さを良しとする。女に選択肢はなく、売女か淑女かのレッテルを貼られる世界。矛盾のなかで抑圧されていた様子をうまく描写していた。やっぱりアトウッド作品はフェミニズム視点があって好き。
同じ作者であるマーガレット・アトウッドが書いた「オリクスとクレイク」も あらすじを調べたら貴志祐介「新世界より」的な遺伝子工学+ユートピア+人類滅亡後の世界みたいな感じで超面白そうだから読みたい。「オリクスとクレイク」 はマッドアダム三部作と呼ばれているらしいけど続編の「洪水の年」「マッドアダム」は出版されてから結構経つのに邦訳されてない…せめてわたしに英語力があれば…😩人類滅亡系で滅亡に至るまでの過程の描写が好き。田村由美7SEEDSで竜宮の章とか。
「侍女の物語」はhuluでドラマ化されて今年度エミー賞を受賞したし、2018年に配信されるらしいから超楽しみ~!
- 作者: マーガレット・アトウッド,Margaret Atwood,畔柳和代
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/12/17
- メディア: 単行本
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