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【映画】ジゴロ・イン・ニューヨーク


映画『ジゴロ・イン・ニューヨーク』予告編 - YouTube

アラフォー向け恋愛コメディ

監督:ジョン・タトゥーロ
主演:ウディ・アレン,ジョン・タトゥーロ
ヴァネッサ・パラディ,シャロン・ストーン

5年前に恵比寿ガーデンシネマでウディアレン監督の人生万歳!を観た時は中盤以降寝てしまったので
今回もまた同じことになったらどうしようかと思ったけど監督がウディ・アレンじゃなかったおかげか、最後まで楽しむことができた。

【あらすじ】
マレー(ウディ・アレン)はレズビアンの美人皮膚科医(シャロン・ストーン)に男ともヤッてみたいから誰か紹介してくれない?といわれ
友人の(色々と職を転々としてるけど今は花屋に勤めている)フィオラヴァンテ(ジョン・タトゥーロ)を男娼として紹介。
フィオラヴァンテは男娼の仕事は初めてだったけど、持ち前のユーモアと語り過ぎない穏やかな雰囲気の包容力、それでありながら男らしいセックスで初仕事は成功。チップももらう。
ポン引きマレーのおかげで客が増えるなか、ユダヤ教ラビの未亡人であるアヴィガル(ヴァネッサ・パラディ)とも出会う。
アヴィガルとは他の客とは違い、初々しいデートを重ね、お互いに惹かれるようになるが
アヴィガルに片思いしている幼馴染が嫉妬してポン引きのマレーを拉致してしまう。
アヴィガルはフィオラヴァンテに別れを告げ、フィオラヴァンテは街を去る決心をしてマレーと喫茶店にいると、素敵な出会いが、、、?

【感想】

三十代以上のアベックがデートで観るのにちょうどいい映画。
他のお客さんも三十代〜四十代のカップルが多めだった。

劇中でフィオラヴァンテの作る生け花が彼の繊細さを反映していてキレイ。
フィオラヴァンテのささやかな気づかいが、やっぱこれ嫌いな女の子は居ないよね〜っていうツボを押さえているのですよ。
例えばデートにささやかな花をプレゼントしたり、寡黙でありながらもウィットのある会話、それでいてセックスは強い。

優しい男はやっぱりモテる。男は顔じゃない。

わたしは 水野敬也著 LOVE理論 でいうところの「うわっつらKINDNESS理論」を思い出したよ。

例:車道側を歩く レストランで椅子を引く 「綺麗だね」を連発する

LOVE理論

LOVE理論

 

 男からすると「あいつサブい」と思われるかもしれないけど、やっぱこういうことされるとグッとくるよね。

大学デビューする男子には必読の書。

 

あとわたしは勉強不足で全然ユダヤ教のことを知らなかったんだけど、アヴィガルが外出時にカツラをかぶっていて??と思ったり、アヴィガルの幼馴染役の俳優が伸ばしたもみあげをくるくるカールさせていて??と思ったことが多々あったので家に帰ってググったら、ユダヤ教っていろいろな戒律があるんだね。

・男性はもみあげの毛を剃らないで伸ばす

・男性は超正統派は黒のスーツにシルクハット、正統派はキッパと呼ばれる小さい黒い帽子をかぶる

・男児には生後8日目に割礼の儀式が行われる

・金曜日の日没から土曜日の日没まで一切の労働をしてはいけないという安息日がある(料理をしたり電化製品のスイッチをいれることも労働に含まれるので禁じられている)

・食事にもコーシェルと呼ばれる細かい規定がある

  豚・エビ・タコ・貝類・ウナギは食べない

  肉と乳製品を一緒に食べてはいけない(チーズハンバーグとか)

・女性は成人または結婚すると髪を剃って(!)カツラやスカーフをかぶる

・女性はパンツを履かないでひざ下丈のスカートに長袖

同じ時代にいながら国と文化が違うとこんなにも生活習慣が違うんだとびっくり。

思いがけずこの映画はユダヤ教の風習について勉強するいい機会になった。